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新作のコンセプトについて

 
このアルバムには、根底にしっかりとした大きく流れるコンセプトが有ります。
それは「サウンドを通じて人間の親しみ、こころのやわらかさをリスナーに届けたい」というメッセージです。

 私の音楽のスタイルは穏やかなクラシックがベースになっていて、強いメロディとクリアな感情が存在しますが、難解ではなく、ストレートに人の心に入っていきます。
この音楽は単なるイジーリスニングでも、ニューエージでもないのは確かだと思います。

 私は、リスナーがこのCDを聴きつつ、日々のストレスから解き放たれ、前向きに、それぞれが「独自のエモーショナルな旅」をしてくれることを望みます。
このCDに収録されている1曲1曲に、それぞれの想いと絵に描いたようなシーンが思い浮かべられます。



レコーディング後の感想

 
今回のレコーディングには音楽的要素と技術的な件の2つの重要な要件が含まれています。

 テクニカルな事ですが、東京のi@recordingスタジオでレコーディングをすることになった大きな理由のひとつは、このスタジオが世界でも貴重なグランドピアノのベーゼンドルファー・インペリアルを完璧な状態でピアニストに提供することが出来ること、またスタジの素晴らしい空間(ホールではない)の響きを得られることの両面を、同時に兼ね備え、しかもアーチストである私をフィーリング的に満足させる事が可能なレコーディングスタジオだったからです。

 エンジニアの
DAN GARCIAはLAから参加してくれました。彼は「心の耳でレコーディング」する数少ない優れたエンジニアです。素晴らしいレコーディングをしてくれました。

 私は幸運にも、自宅に1920年代製の古いベーゼンドルファー(6フィート)のグランドピアノをトロント大学で音楽を専攻していた学生時代に手に入れることが出来、それ以来30年、その暖くて、リッチな音色を満喫しながら弾いています。 このCDに収録されているすべての楽曲はこのピアノで作曲しました。


私の音楽活動に於けるこのCDのポジション



 
私は20年間の殆どを映画とテレビのサウンドトラックの作曲と制作に費やしてきました。また、この10年は自然音とのコラボレーションのCDの作曲にも携わってきました。 これらのプロジェクトはおのずと制作に明確な方向性と厳しいガイドラインが存在し、制約が有ります。

 しかし、この新しいプロジェクトは、まず自分自身に正直に作曲し、レコーディングすることできる素晴らしい機会を与えてくれました。
心のひだに素直に感じたメロディを作品として、発表することが出来た事を感謝しています。





日本のミュージックマーケットについて

 
日本のミュージックマーケットは西洋音楽と日本音楽が共存して、どちらも刺激を与えているように感じます。日本の音楽は西洋をうまく取り込み、それを消化して、さらに新しいユニークな音楽が生まれて来ていると思います。

 私の音楽は西洋、東洋を越えて、世界共通、人間であれば誰にでも理解できる、心を介してコミュニケーションの取れる音楽だと思っています。


プロデューサーについて

 
このアルバムの制作に当たり、最も有難たかったのはプロデューサーとの出会いです。彼はアルバムのコンセプトを明確に持ち、私に示しながら、新しい音楽的方向への模索、サウンドのトライなど多くの「自由」と「機会」を与えてくれました。

 彼とは共同作業をするにあたり、短期間のうちに最高の信頼関係を築くことが出来ました。私は作曲をして、その曲のベストな演奏もしなければなりません。信頼関係のうえの彼の励ましと的確なディレクションの指示が、私にとっての自信となり、そしてついに最後までやり遂げる事が出来ました。
言葉と文化を越えて素晴らしい作品が完成し発売されるのは無上の喜びです。
 

 


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